SHDblog 身近なできごと、デザインのこと。

yoshinari ITOI

2010.03.12 update|Work|Detail
初めてのECサイト制作

制作実績にも掲載していますが、初めてECサイトを制作しました。
>> TRION ONLINE STORE
>> lapu-lapu ONLINE STORE

初めてということもあり、見せ方などを含めて試行錯誤の連続でした。デザイン担当の日岡はもとより、MTとシステム全般を担当した大岩は慣れないことで大変だったと思います。
いえ、まだまだ完結していなくて、いろいろ手を入れながら完成度を上げるべく改良を続けています。

実は、今までECサイトのお話しは全てお断りしていました。

なぜECサイトの案件を断り続けていたのか....。
お客さんからも、周りからも、その理由を聞かれていました。

ECサイトで一番知名度が高いのは、アマゾンだと思います。
ある意味アマゾンのサイトが、僕の中でECサイトに対してのひとつの答えになってしまっている部分があって、インターフェイスやデザインよりも、圧倒的な在庫や利便性によって売上げの多寡が大幅に左右される、その売上げが評価に直結してしまうのであれば、いま自分たちが取り組むべきテーマじゃないな、と考えていました。それは今でも変わりません。

じゃ、なんで今回に限ってはECサイトの制作を受けたの?と、これまた周りから理由を聞かれました。

お話しを頂いたトライオンさんは、野球グラブの生産量では世界No.1のグラブOEMメーカーです。そのメーカーが今までのノウハウを活かして、自社ブランドのグラブレザーBAGを作っています。ものづくりに関しては、当然ながら思いっきり本気です。

そんなメーカー直営のECサイトなら、信頼性の表現も含め、イメージ戦略まで踏み込むことができるんじゃないか。
話を伺った時点で、形態はECサイトだけれど、めざすのは「BAGのイメージ戦略につながるサイト」という、いわゆる物販に特化したECサイトとは違う方向性を見いだすことができました。

今回、当初から前向きに取り組んだ理由は、クライアントの社風も含め他にもあるのですが、会社として初めてECサイトをやってみようと決めたのは、この「物販だけを求められたのではない」ことが一番大きな理由です。

少し話がズレるかも知れませんが、
あくまで自分たちはデザインの制作会社です。
ITの仕事をしているなんて自覚はこれっぽっちもありません。
グラフィックもWebもデザインであることにはかわらない。

アクセスログ分析も、ユーザビリティテストもActionScriptも、それ自体に興味があるわけではなくて、デザイン制作をする上で必要だから勉強するだけです。少なくとも、自分はそうです。

僕の中では、少しでもいい写真が撮れるように撮影の勉強をするのも、論理的な写真補正のためにPhotoShopの仕様を調べるのも、アクセスログ分析の本を読むのも、ActionScriptを勉強するのも全く同義で何ら変わりません。
制作に関係することなら、何だってやっておきたい。

自分たちで写真を撮る最大のメリットは、他のフィルターが介入しない分、イメージをストレートに表現できることにあります。写真としての結果「だけ」、ITの効果「だけ」を求められるのであれば、その分野に特化した会社の方が、効果的に最短距離を走れるはずです。

この案件はコンペ形式で、私たち以外の競合他社は、どこもECサイトの実績バリバリだったそうです。だからこそ、いわゆる物販サイトに縛られない方向をめざせたのかもしれません。
そして、それは当初めざした方向性からブレずにできたと思っています。

でも、オリエンで「あの、えっと、うんと、ECサイトはやったことないんです。モバイルサイトも初めてなんです」と正直に話す時の心細さ...。今でも思い出すと汗顔です。

最短距離を提示する会社もあったのに、あえて遠回りの私たちを選んで頂いたわけですから、自戒も込めて自分たちの立ち位置を明確にしていきたいと思います。

この案件では、Webサイト以外のパンフレットやポスターなどのグラフィックツールも、Webとリンクした形で制作を進めています。自分たちの力不足を痛感することもありますが、ひとつひとつ、しっかりと自分たちの足元を見つめながら前に進みたいと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

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